ペットとの
最後の時間
Last time with pet
たくさんの思い出を
くれたこの子に、ありがとう
悲しい気持ちでいっぱいの中にきっと、うちの子になってくれてありがとう、出会ってくれてありがとう、一緒に過ごしてくれてありがとう、という気持ちもありますよね。
その気持ちはきっとこれからも変わらないけれど、この子と過ごす時間はこれで最後。ゆっくりと今までの感謝をつたえて送り出してあげましょう。
ペットがいなくなっても
日常は続いていく
大好きな家族がいなくなっても、日常は続いていきます。悲しい気持ちを無理に抑え込む必要はありませんが、ずっと下を向いていると見送ったペットは悲しがるかも知れません。
ちゃんとお別れをすることで、ペットは安心してあなたの側から旅立てます。そしてあなたも大切な家族がいない生活を受け入れるように、心の整理ができます。
お別れの準備
Preparing to say goodbye
お別れはとてもつらいことですが、火葬までの残り僅かな時間、
ペットが亡くなったら以下のことをしてあげてください。
1.必要な物を用意する
・ダンボール箱など
・タオルやガーゼ
・毛布やバスタオル
・ペットシートやビニール
・保冷剤や氷
2.ご遺体を綺麗にする
体の下にシートを敷いて、優しく寝かせてあげてください。
ブラシで毛並みや尻尾を整えてあげましょう。
お湯で湿らせたガーゼや布などで、全身をやさしく拭き取り、
口や肛門周辺はタオルやガーゼなどで拭き取ってあげましょう。
3.ご遺体を入れる箱の準備
ペットの体のサイズに合う大きさの、ダンボールなどの丈夫な箱に毛布やバスタオルを敷きます。
ペットシートやビニールを敷いて、その上に箱を置きましょう。
(安置していると体液がしみ出すことがあるためです。)
4.ご遺体を冷やす
ご家庭にある保冷剤や氷をタオルにくるんで、頭とお腹のあたりに入れ、十分に冷やしましょう。
夏場に2~3日ご遺体を安置する場合は、エアコンをなるべく低めの温度で設定してご遺体を保ってください。
届け出・手続き
Procedure
ペットが亡くなり、なかなかすぐ動く気持ちにはなれないかもしれませんが、
必要な手続きがある場合、お別れの第一歩として行いましょう。
死亡届の提出
Submission of death report
愛犬が亡くなった場合は、亡くなってから30日以内に登録している市区町村に死亡届を提出しなくてはなりません。保健所などに登録されたままですと、予防接種の案内が送付され続けてしまいます。
保健所や保険センターに行き、その場で死亡届を記入して提出するか、インターネットで手続きを行います。
死亡届を提出する際には、犬の鑑札と注射済票は返却することになります。インターネットで手続きを行う場合は、郵送返却対応の市区町村か確認が必要です。
鑑札と注射済票を思い出の品として手元に残しておきたい、という場合は対応可能かどうか窓口で相談してみることをオススメします。
犬以外で死亡届が必要な動物は「特定動物」に指定されている動物を飼育していた場合です。
「特定動物」とは、トラやライオン、ワシ、タカ、かみつきがめ科など通常ペットとして飼われることの少ない動物が該当します。
詳しくは環境省の特定動物リストで確認できます。
血統書登録の抹消
Deletion of pedigree registration
また、ペットが血統書団体に入っている場合は、血統書登録を抹消する手続きを行う必要があります。
その手続きの場合、血統書を団体に送らなければなりませんが、思い出の品として残しておきたい場合、団体にお問合せをしてください。
ペット保険の解約
Insurance cancellation
ペット保険に加入している場合、解約時にそれまでの保険料を日割りで請求される場合があります。
死亡日が確認できる書類を用意して、保険会社に届けましょう。
保険会社によっては、ホームページ上で手続きができる場合もあります。